通信研究会

機関誌 逓信「耀」 シリーズ 「政策を問う」

2009年3月号 第5回 衆議院議員 亀井久興先生に聞く!

政権交代により郵政民営化の抜本的な見直し


 4年前、小泉元首相は郵政民営化が是か非かを問いかけ強引な選挙を行った。その時に我々は「拙速な民営化は間違っている」と言い続けたが、メディアが取り上げないため有権者に我々の声は届かなかった。その一方で民営化を推進する小泉・竹中さんは、いかに民営化が必要なのかを訴え、国民有権者が納得、賛成するような情報のみを限定して流し、メディアがそれを大きく取り上げたというのが前回の選挙だった。そして、民営化後今日まで、どれだけ利用者に迷惑をかけたか、どれだけ地域社会の疲弊を促進することになってしまったか、今のところ民営化を進めたことによって何ひとつ良い話はない。

 今年(2009年)9月までに間違いなく行われる総選挙でもう一度国民有権者の皆さんに、郵政民営化とは果たして何だったのかということについて、できる限り多くの情報を正しく伝えることによって正しい判断を仰ぎたいというのが、私どもの変わらざる政治姿勢だ。

 民営分社化という形態では、これからの郵便局は成り立っていかないことははっきりしている。だからそこを見直していく。ただ、私どもだけでは数が少なく、それを実現するのは難しいことから、民主党に粘り強くアプローチし、民主党にも抜本的な見直しを力を合わせてやろうという決断をしてもらった。

 4分社化は基本的に見直さなければならない。要するに現行の郵政民営化法を廃止し、新たな改革法案を出すということだ。