通信研究会

機関誌 逓信「耀」 インタビュー

2025年3月号 山口博文 全国簡易郵便局連合会会長
         福島矢野目簡易郵便局長に聞く

人口減少が進む地域にとって不可欠な簡易郵便局
郵便局ネットワークの一翼を担うため改善を


――簡易郵便局のデジタル化についてはいかがでしょうか。

 お客さまの目線で簡易郵便局が直営郵便局と一番違うのは、貯金窓口ではデジタル化されていますが、郵便窓口がデジタル化されていないということです。直営郵便局では設置された機械のボタンを押すとレシートが出てきたり、領収書も発行されます。そこにはインボイスの番号も入っています。また、郵便物が宛先まで何日で配達されるかもボタンひとつで確認できます。簡易郵便局は歴史的経緯から販売所扱いだったので、局長個人が切手やはがきを買って、それを売っているという位置づけのため、領収書も手書きで局名ではなく個人名なのです。それを改善しなければいけません。