通信研究会

機関誌 逓信「耀」 インタビュー

2024年9月号 広島県安芸高田市長 前 吉田郵便局長
         藤本悦志氏に聞く

対話重視の市政を「オール安芸高田」で
住民の利便性にも叶う郵便局での事務取扱い


――自治体が支所を統廃合するなか、郵便局での自治体事務の取扱いも広がっています。郵便局長経験者として推進できるのではないでしょうか。

 本市の人口は2万6000人あまり、世帯数は1万3000強です。他の多くの自治体同様、人口減少の問題もあって財政は厳しいです。支所機能をどうするかは大きな課題です。現在、支所は5カ所にありますが、住民の利便性を維持・向上させるためにも、市内に16局ある郵便局のうち、いくつかの局で業務を担ってもらうことはコストの面からも理にかなっています。
 ただ、窓口機能は代替できても、市役所として相談を受け付けるという側面を考えると、そこまでを郵便局に求めるのは難しいとも思います。やはり市職員が週に何回かは局に行ってもらって対応するといったことが必要かもしれません。