通信研究会

機関誌 逓信「耀」 特集 地方創生のいま、地域を元気に!

2024年11月号 早坂 信哉 東京都市大学人間科学部教授(医学博士)

温浴施設は高齢者の健康増進や地域活性化の拠点にも
郵便局は地域のみまもり機能として一番のインフラ


 一人暮らしの高齢者は、家にいると話をする機会が乏しくなります。高齢者でも女性は比較的、地域での仲間づくりが上手なので外で話す機会もあるようですが、退職後の男性はなかなか難しいようです。そういう人が銭湯や日帰り温泉浴場に行けば、友達がいたり、若い人ともコミュニケーションを図れる機会になります。
 銭湯や温浴施設は健康づくりの拠点になり得ると考えられます。お風呂というのは別に「集まれ!」って招集をかけなくても自然に人が集まってきますよね。身近で、かつそういう特別な場所です。そして、ただ単に集まっただけでなく、人々がより交じり合うような、いろいろな仕組みがあればなお良いと思います。高齢者が社会参加をすると健康寿命が伸びるという研究結果もいくつもありますから、お風呂(公衆浴場)をベースとして社会参加づくりができると良いと思います。

 【郵便局への期待】
 郵便局というのはすごいインフラです。全国津々浦々に張り巡らされ、そこに訓練された人たちがちゃんといるのですから。今後、健康づくりの拠点にもなり得ると思いますし、マンパワーの部分で言えば、郵便局長さんたちは自分の地域内のどこにだれが住んでいるのかも把握しているわけですよね。それはとても大事なことで、地域のみまもり機能にもつながっていると思います。郵便局の存在がある意味、人々の交流にもつながっていくと思うので、その存在が「サービス」としてきちっと認められていいのではないかと思います。